貴乃花激怒!? 白鵬の相撲は忖度相撲だった
10月25日から26日のかけて元横綱日馬富士(33)による鳥取のラウンジ店での平幕貴ノ岩(27)への暴行のきっかけとなった横綱白鵬(32)による貴ノ岩への説教の内容が本誌の調査であきらかになった。
二次会の会場になったラウンジ店には、客同士や客と店とのトラブルになった時に備え、防犯カメラと録音装置が設置されている。しかし、モンゴル語で会話がされていたため、今までその内容が公表されていなかった。録音録画のデータは警察にも証拠として店から提出されているが、本誌はデータのコピーを入手し、翻訳に成功した。
以下はその要旨。
白鵬「お前はこれからは俺の時代だといっているそうじゃないか」
貴ノ岩「そんなことは、・・・・・」
白鵬「それはあれかい、俺に勝ったからといいたいのかい」
貴ノ岩「そんなことはありません」
白鵬「だいたい、あの取り組みはなんだ。あそこでお前が負けていれば、俺が優勝だったんだ。それをお前が金星に欲目をだすから、この稀勢の里に優勝されちゃったじゃないか。お前は、モンゴル人より日本人に優勝させたいのか。」
貴ノ岩「でも、相撲は勝負ですから」
白鵬「ここにいるビャンバドルジ(日馬富士のこと)だって、俺の優勝に協力してくれているんだ。お前もそれくらいやれよ」
貴ノ岩「そんな」
白鵬「それによ、俺に協力していれば、いいこともあるよ。このビャンバドルジの横綱昇進だって、俺が負けてやったから優勝して、昇進できたんだ」
貴ノ岩「そんなこと・・・」
白鵬「もういい。目障りだ」
(中略)
貴ノ岩「彼女からメールです」
日馬富士「なんだ、その目は。お前は俺がダワージャルガル(白鵬のこと)に横綱にしてもらったと思ってばかにしてるのか。お前のことをかばってやったのによ」
(以下、暴行)
事件の背景には、モンゴル力士は白鵬に対して、勝ちを譲って当然という風潮があったようだ。白鵬の父親は、モンゴル相撲で5年連続6度の優勝をした元アヴァルガ(大相撲の横綱に相当)で、モンゴル人民共和国代表としてメキシコ五輪のレスリング重量級銀メダリスト(モンゴル初の五輪メダリスト)となったモンゴルの国民的英雄。英雄の息子である白鵬に対して、モンゴル人であるなら配慮をしないといけない雰囲気があった。事実、白鵬が優勝し横綱に昇進できたのは、先輩横綱である朝潮龍が白鵬の家柄に配慮して、譲ったためだ。
このことは角界では半ば公然の事実であるが、現相撲協会執行部には、口をだせない事情がある。
それは、現執行部の大多数は現役時代、「注射」と呼ばれる星の貸し借りで昇進してきたからだ。理事長の八角親方にしても、現役の北勝海時代、「注射」を繰り返して、その結果、横綱昇進を決めた。「注射」という八百長を繰り返してきた現執行部がモンゴル力士をいさめるのは、天につばするものだからだ。
しかし、モンゴル勢の取り組みは、ある意味、「注射」よりひどい。
モンゴル力士の場合、血筋、家柄、地位で配慮して、モンゴル力士に星を集める。「忖度相撲」というべきだろう。このような相撲がまかり通れば、モンゴル勢はお互いにかばい合い、日本人力士には忖度しないため、自然、日本人力士の黒星が増え、モンゴルの一部の力士に白星が集まることになる。強い日本人力士が出てきても、横綱に昇進できないということになってしまうのだ。
このような現状には、「ガチンコ」相撲を信条とする貴乃花親方としては容認できないだろう。ましてや、暴行の原因が、「ガチンコ」相撲を貫こうとした貴ノ岩に対して、白鵬が「忖度」を強要するものだったとしたら、なおさらだ。