「南京大虐殺」や「慰安婦の強制連行」を否定する内容が含まれているとして話題になっている元谷外志雄アパホテルグループ最高経営責任者の著書「本当の日本の歴史 理論近現代史学II」に増刷の動きがでている。
都内の複数のシティホテルから購入希望が来ているため。関係者によると、2020年東京オリンピックを控え、中国人観光客のマナー違反が問題になっていた。アパホテル本を置くことによって、中国人観光客が減るのであれば、本の購入額など問題にならないという。
都内に限らず、神奈川や千葉などのホテルからも問い合わせがあいついでいるという。さらに、フランスなど中国人観光客のマナーが問題になっている国からも引き合いがあり、アパホテルとしては思わぬ収益となりそうだ。
アパホテル本の騒動を受けて、中国国家観光局の報道官は、「中国人観光客を公然と挑発する行為」として同ホテルを展開するアパグループを非難。「すべての国際観光業者やインターネット業者に対し、このホテルとの協力関係を完全に打ち切るよう要求する」と述べ、日本に滞在中の中国人観光客にもボイコットを呼びかけていた。